この記事では、「激流」【げきりゅう】と「奔流」【ほんりゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「激流」とは?意味
非常に激しくしぶきをあげながら流れるさまを「激流」【げきりゅう】といいます。
主に、川の流れがいかに激しくて入られないか表すわけです。
このような状況になる原因には、台風がきたり、大雨が降って川が増水することで「激流」と化します。
激しい流れによって土手が崩壊して田畑に水が流れ込み、農作物を駄目にしてしまう原因になるのです。
「奔流」とは?意味
恐ろしさを感じるほどの勢いで水が流れる激しい川の状況を「奔流」【ほんりゅう】といいます。
大きな船であっても、簡単に流されてしまいそうなほど押す力が勝っている川の流れにより、今にも粉々に壊れてしまいそうな勢いに感じられるでしょう。
ゴーゴーと川から辺りに地鳴りのような流れの音が鳴り響くことで、より一層人々に恐怖を与えることになります。
「激流」と「奔流」の違い
「激流」と「奔流」の違いを、分かりやすく解説します。
川が増水したとき、流れが激しくなることを「激流」といいます。
「激流」によって人を流し、多くの被害をもたらすという状態になるため人々は近づけません。
このことから、物事が激しく変化するさまを表すときにも使われています。
もう一方の「奔流」は、激しく流れる水に船も壊してしまいそうな勢いがある波を伴っている流れを指します。
小さな舟であればいとも簡単に流れにのまれてしまい、投げ出された人々は上から押されるような激しい流れによって容易に浮かび上がれません。
「激流」の例文
・『激流で山は崩れ、大量の杉が流されて川の流れをせき止めた』
・『激流の時代を生きた若者たちの今が気になり、取材してみた』
「奔流」の例文
・『奔流は多くの家屋を押し流すので、人々は早めに非難した』
・『ひどい奔流の荒波にもめげず、漁船の上で漁師は仕事に励む』
まとめ
どちらも激しく、恐ろしい川の流れを表す言葉ですが、少し状況や意味に違いがありますので、自分なりに比較してから使いこなしてみるといいでしょう。