最近では、衛生面なども考慮して多くの人が「素手」で触るような場所は抗菌処理が施されていることが多くなりました。
それでは、この「素手」とはどういう意味でしょうか。
また、「徒手」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「素手」と「徒手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「素手」とは?
「素手」とは、「すで」と読み、多くの場合は「手に何も持っていない」という意味を持つ言葉です。
「何かを持つ」ことが普通であることが前提になっていることも多く、その場合はアクシデントのような意味合いも含まれます。
「徒手」とは?
「徒手」とは、「としゅ」と読み、一般的には「手に何も持っていない」という意味で使われる言葉です。
ただ、使用される場面は非常に限られていて、手だけを使って何かの治療を行うというような時に使われるものです。
「徒」という文字には、「徒歩」が「乗り物を使わない」という意味であるように、元々「それだけで」というニュアンスを伴うので、「徒手」にも、「手だけで」という意味が含まれることになります。
「素手」と「徒手」の違い
「素手」と「徒手」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何も持っていないという時に使われる言葉であることは同じですが、持っていない状況に関しての解釈が違います。
すなわち、「素手」というのは、本来は何か持っているべきであるような状況において何も着けていないことを言い、「徒手」の場合は、自分の体だけを使って何かをするという意味になります。
たとえば、「お湯を沸かしているやかんに素手で触れてしまった」という文章は「間違って」というニュアンスを含むのに対して、「固いやかんを徒手でへこませることができた」文章は「意図して」というニュアンスがあるということからも分かります。
まとめ
この記事では、「素手」と「徒手」の違いを、解説してきました。
これらと同じような意味を持つ言葉は、他にもたくさんあり、たとえば「空手」や「でぶら」などは、同様にそれぞれに特徴的な使い方が定義されています。
これらに比べると、「徒手」は、一般的に使われる機会がほとんどないので、一見しただけでは、なんのことかわからないという人も多いでしょう。