「気骨」と「気概」の違いとは?分かりやすく解釈

「気骨」と「気概」の違いとは?違い

「気骨」「気概」はどちらも人の意志を表す言葉です。

とてもよく似た意味で使われる言葉ですが、どのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「気骨」「気概」の違いを解説します。

「気骨」とは?

「気骨」とは、「困難や苦労に負けず自分の考えややり方を貫く強い意志」を意味する言葉です。


「気骨」の使い方

どんな困難に陥ったとしても最初に抱いた考えや想いを曲げることなく貫き通そうとする意志の強さを表します。

「気骨」「骨」は物事の芯を意味し、胸に抱いた気持ちを支える芯になる強い意志が「気骨」です。

一般的には理不尽や苦労に屈することなく自分の気持ちを貫き通す不屈の意志に対して用いる表現です。


「気概」とは?

「気概」とは、「どんなことがあっても前に進もうとする強い意志」を意味する言葉です。

「気概」の使い方

前向きなやる気を表す言葉で、壁に当たっても歩みを止めずどうにかして乗り越えて前進しようとする積極的な意志が「気概」です。

多少のことは意に介さない器の大きさや大きな目標に突き進む勇敢さなど行動からうかがい知れる意志の強さに対して用いる表現です。

「気骨」と「気概」の違い

「気骨」が苦労や困難があっても考えを曲げない意志の強さを表すのに対し、「気概」は苦労や困難に負けず前に進んでいく意志の強さを表します。

「気骨」は考えの変わらなさや意志の曲がらなさなど想いの丈夫さを表しますが、「気概」は行く手を阻む者に対しても臆することがない積極的な想いの強さを表す言葉です。

「気骨」の例文

・『近頃の若者にしては珍しく気骨のある人物だ』
・『彼は気骨の人だった』

「気概」の例文

・『本気ならもう少し気概を見せて欲しい』
・『弱い者には手を差し伸べる気概のある人だ』

まとめ

「気骨」「気概」はとてもよく似た言葉ですが含まれるニュアンスに違いがあります。

どのような形で意志の強さを発揮するのかに注目して使い分けてください。

違い
違い比較辞典