「拡声機」と「拡声器」はどちらも人の声を大きくする機器を指す言葉です。
よく似た意味を持つこの2つの言葉はどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「拡声機」と「拡声器」の違いを解説します。
「拡声機」とは?
「拡声機」とは、「人の声を増幅し大きくする機械」を指す言葉です。
「拡声機」の使い方
マイクやスピーカーなど機械を利用して声を増幅する仕組みの装置を指します。
一般的には電気的な機具に対して用いる表現で、電気の力で動作する機械により声を増幅する仕組みを持つ機具のことを「拡声機」といいます。
「拡声器」とは?
「拡声器」とは、「音を大きくするための器具」を指す言葉です。
「拡声器」の使い方
使用することで普通に話すよりも声が大きくなる道具のことで大勢の人に話しかける時などに使います。
基本的には手で持って使う大きさで単純な構造の道具に対して用いられる表現で、持ち運びできないくらい大きいものや場所に据え付けられている設備などは含みません。
「拡声機」と「拡声器」の違い
「拡声機」と「拡声器」はどちらも声を大きくするための機器です。
使い分ける明確な基準はありませんが一般的には「構造」と「サイズ」で区別されています。
「拡声機」は複数の部品を組み合わせて作る機械に対して用いる表現で「拡声器」は単純な構造の道具に対して使います。
コンサートの音響設備精密機械なので「拡声機」の一種です。
演説や呼びかけなどの時に使用するマイクとスピーカーが一体になった構造のハンディマイクは機ですが械単純な構造であることに加えて手持ち道具という印象が強いことから慣習的に「拡声器」と表現します。
「拡声機」の例文
・『拡声機をセッティングする』
・『音質のいい拡声機なのでよく声が通る』
「拡声器」の例文
・『拡声器を使って呼びかける』
・『後ろまで声が届くように拡声器を使う』
まとめ
「拡声機」と「拡声器」はとてもよく似た意味の言葉です。
混同されることも多いので正しく意味を理解して使い分けてください。