「吸着」と「吸収」の違いとは?分かりやすく解釈

「吸着」と「吸収」の違いとは?違い

この記事では、「吸着」「吸収」の違いを分かりやすく説明していきます。

「吸着」とは?

「吸着」とはものが他の物体に吸いつくことです。

たとえば木炭を置いておくと空気の臭いが薄れたり、濁った水に木炭を入れておくと水の濁りが薄まります。

これは空気中のニオイ成分や水を濁らせている成分が、木炭の表面に空いている無数の穴に引き寄せられてくっつくからです。

この引き寄せられてくっつくという現象が「吸着」と呼ばれます。

「吸着」された成分は内部にまで取り込まれず表面にくっついている状態です。


「吸収」とは?

「吸収」とはなにかを吸い取り込むことや、外部からなにかを取り入れ自分のものにすることです。

たとえば布が水に触れるとその布は水を内部に取り込み濡れた状態になると言うのが前者の例になります。

後者の外部から取り入れ自分のものにするというのは、食べ物を食事によって取り入れ自分の栄養にするというのがわかりやすく身近な例でしょう。

例として挙げた食事による栄養の「吸収」のように、「吸収」する場合は表面的にくっつくだけではなく、自分を構成するものの一部として取り込むことや一体化することという意味を含みます。


「吸着」と「吸収」の違い

「吸着」「吸収」の違いを、分かりやすく解説します。

他のものを吸いつかせることが「吸着」で他のものを内部に取り込むことが「吸収」です。

「吸着」という場合吸い付かせたものは表面にくっついているだけの状態ですが、「吸収」という場合には一体化して自分の一部にしています。

そのため「吸着」したものは剥がして分離させられることも多いですが、「吸収」したものは分離できないことが多いでしょう。

まとめ

それぞれ似てはいますが「吸着」は表面に吸い付かせるもので、「吸収」は一体化して自分の一部にすることと、実際にどういう事が起きているのかには大きな違いがあります。

また方法が現実的かはともかく「吸着」の場合分離可能ですが、「吸収」はどんな方法を使っても分離不可能なことも少なからずあるというのも大きな違いです。

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