「断裁」と「裁断」の違いとは?分かりやすく解釈

「断裁」と「裁断」の違いとは?違い

「断裁」「裁断」はどちらも物体を切ることを表す言葉です。

2つの言葉にはどのような意味があり何を基準に使い分けられているのでしょうか。

今回は、「断裁」「裁断」の違いを解説します。

「断裁」とは?

「断裁」とは、「ものを直線で断ち切ること」を意味する言葉です。


「断裁」の使い方

対象の物体をまっすぐに切ることを指します。

印刷業界でよく使われる言葉で、紙のサイズを整えたり切りそろえたりするために専用の装置でまっすぐに断ち切る作業が「断裁」です。

物体を切り分けるために直線で断ち切ることを表す言葉なので行為そのものは非常に単純です。

本来はあらゆる物体に対して使える言葉ですが一般的には紙、中でも製本や印刷のために複数枚の紙をまとめてまっすぐ断ち切る様子を表す時に用いられます。


「裁断」とは?

「裁断」とは、「形を整えて切り出すこと」を意味する言葉です。

「裁断」の使い方

紙や布を目的の形に合わせて切る行為を表します。

一般的には洋服を作るための型紙や縫い合わせて洋服にする各部のパーツを切って作ることを表す言葉です。

目指す形に合わせて切断するので直線だけでなく曲線で切ることもあります。

「断裁」と「裁断」の違い

まっすぐな直線で断ち切るのが「断裁」、目的の形に合わせて切るのが「裁断」という違いで区別されます。

「断裁」は印刷や用の紙を切るさまを表すのに使う印刷業界の用語なのに対し、「裁断」は型紙や洋服のパーツなど切り出すさまを表す服飾業界の用語です。

「断裁」の例文

・『用紙を100枚まとめて断裁する』
・『端の余った部分を断裁して本が完成する』
・『2トンの力で断裁する』

「裁断」の例文

・『事前に測った寸法通りに裁断する』
・『裁断したパーツを組み合わせるとワンピースが完成する』
・『裁断したら元には戻せない』

まとめ

「断裁」「裁断」は刃物を使って切ることを表す言葉ですが切り方の違いで区別されます。

どのような切り方で切るのか、正しい意味を理解しておきましょう。

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