この記事では、「暖流」と「寒流」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暖流」とは?
「暖流(だんりゅう)」とは、周辺よりも水温の高い海流のことを言います。
低緯度地方から高緯度地方へ、赤道地方から両極地方へ向かって流れる水温の高い海流のことを意味しています。
「暖流」の「暖」は、「あたたかい」、「あたたか」、「あたたまる」、あるいは「あたためる」などの意味があります。
また「流」は、「ながす」、「ながれる」、「水流」、「広まる」などを指しています。
「寒流」とは?
「寒流(かんりゅう)」とは、周囲の海水よりも水温の低い海流のことを表しています。
高緯度地方から低緯度地方へ、両極地方から赤道地方へ向かって流れる水温の低い海流のことを指しています。
「寒流」の「寒」は、「さむい」、「冷たい」、「さびしい」、「二十四節気の小寒と大寒」などの意味を持っています。
また「流」は、上記のとおりになります。
「暖流」と「寒流」の違い
「暖流」と「寒流」の違いを、分かりやすく解説します。
「暖流」とは、周辺よりも水温の高い海流のことで、赤道地方から両極地方へ向かって流れています。
一方、「寒流」は周囲の海水よりも水温の低い海流のことで、両極地方から赤道地方へ向かって流れています。
さらに、「暖流」は低緯度地方から高緯度地方へ流れているのに対し、「寒流」は高緯度地方から低緯度地方へ流れているので、これらの点に違いがあります。
まとめ
「暖流」は藍色で透明度が高いですが、「寒流」は緑がかっていて、濁っています。
「暖流」は周りよりも暖かい水の流れと言う意味ではないですし、「寒流」も周辺よりも冷たい水の流れというわけではありません。
「暖流」と「寒流」は漢字から読み取れる意味と違うことを覚えておきたいものです。
日本周辺での「暖流」には、「対馬海流」や「日本海流(黒潮)」が挙げられます。
また、日本周辺の「寒流」では、「千島海流(親潮)」、「リマン海流」があります。