いままで、名乗っていた自分の会社名をある日を境に名乗れなくなってしまうことがあります。
倒産ということもありますが、おそらく多いのは「吸収合併」でしょう。
この記事では、「吸収合併」と「消滅会社」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吸収合併」とは?
「吸収合併」とは、M&Aの用語の一つである「合併」の中でも、一方の会社の法人格をなくしてしまうという方式のことを言います。
英語では「absorption merger」あるいは、「takeover」と言います。
「合併」には、このほかにも「新設合併」もあり、こちらはもともとあった2社がともに消滅し、事業は全く新しい会社で引き継ぐことになります。
「消滅会社」とは?
「消滅会社」とは、前述の「吸収合併」によって、別の会社の吸収されることによって、消滅してしまった会社のことを表す言葉です。
基本的には会社としての法人格が消滅することによって、それまで保持してきた会社としての資産等もすべて吸収した会社に引き継がれることになります。
英語では「absorbed company」、「expired company」と呼ばれます。
「吸収合併」と「消滅会社」の違い
「吸収合併」と「消滅会社」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉の関係は原因と結果と言えばわかりやすいでしょう。
つまり、ある会社が「吸収合併」によって、別の会社に吸収されてしまうことによって、もとの会社自体は「消滅会社」になってしまうのです。
このような状況によって「消滅会社」となってしまった会社は世界中でたくさんあります。
たとえば、コンビニエンスストアのチェーン店で言えば、ファミリーマートに吸収されたエーエム・ピーエム、エブリワン、ココストア、サークルK、サンクスなども皆、「吸収合併」によって「消滅会社」になってしまいました。
まとめ
この記事では、「吸収合併」と「消滅会社」の違いに関して説明してきました。
「吸収合併」によって「消滅会社」となってしまった後でも、場合によっては、消滅した会社の名前が「ブランド」として残る場合もあります。
しかし、その場合にも会社自体はなくなってしまっていることには変わりはないのです。