この記事では、「個人的」【こじんてき】と「私的」【してき】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「個人的」とは?意味
複数の人とは分けて、個人に関係していることを「個人的」【こじんてき】といいます。
「個人的に」と使いますが、一人の人間として自分はこのように思う、考えると意思を表せる言葉です。
例えば、自分は会社で会計を担っているが、毎月売り上げ金が合わないのは、誰かが横領しているのではないかと「個人的」に推測した意見を述べます。
「私的」とは?意味
自分だけが関係していることが「私的」【してき】といいます。
例えば、上司にどうして休んだのか伝えるとき、「私的」な事が理由であることを伝えたいときに使うわけです。
「私的な事で遅刻しました」と述べれば、誰のせいでもなく、自らが朝寝坊したということが伝わります。
自分だけが関わって問題が起きたとき「私的な用件で」と上司に伝えれば、一人でトラブルが起きたと理解するでしょう。
「個人的」と「私的」の違い
「個人的」と「私的」の違いを、分かりやすく解説します。
公的な立場はまったく関係なく、一個人としての意見を述べるとき「個人的」と使います。
「個人的に私はこう思う」と考え方を伝えたり、「個人的な解釈」と自分はこういった見解で物事を見ていると相手に伝えるわけです。
もう一方の「私的」は、自分のせいで起きる問題の理由について述べるとき使われています。
「私的な感情でミスした」といえば、その日の気分次第で仕事をしたばっかりに、普段はミスしないことでも失敗するのです。
「個人的」の例文
・『職場の環境が悪いため新入社員が仕事でミスすると個人的に考える』
・『個人的な問題で今回の仕事に穴を開けてしまったことを深く反省する』
「私的」の例文
・『私的な感情で妹にきつく当たるのは間違っていると親に注意された』
・『仕事する場所で私的な物を持ち込んでは職場の迷惑になる』
まとめ
似ている言葉ですが、使う場面や意味に違いがありますので、よく見比べてみてどこがどのように異なるか調べてから状況に応じて使ってみるといいでしょう。