昔は街中に洋裁店と呼ばれるような店が存在し、リクエストに応じて洋服を仕立ててくれました。
そこで使用されていたのが「ロックミシン」です。
この記事では、「ロックミシン」と「オーバーロックミシン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロックミシン」とは?
「ロックミシン」とは、布の端の部分をカットしながらかがり縫いを行うことができるミシンのことです。
これによってカットした部分からほつれることを防ぐことができます。
かがり縫いは端の部分をループ状の糸で縫う方式が採られます。
英語では「lock sewing machine」と言います。
この「lock」は、「鍵をかける」と言うよりは「閉じる」の意味が近いでしょう。
「オーバーロックミシン」とは?
「オーバーロックミシン」とは、「オーバーロック」加工と呼ばれる、布の端に2重にほつれ止めを行なうことができるミシンのことです。
結果として端の部分に加えてもう一つの縫い目が施され、より丈夫になります。
英語では「overlock sewing machine」と言います。
「over」には「上からかぶせる」という意味があるので、「overlock」は「上からかぶせて閉じる」というニュアンスになります。
「ロックミシン」と「オーバーロックミシン」の違い
「ロックミシン」と「オーバーロックミシン」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つのミシンは、主にかがり縫いをするためのものですが、それぞれ対応する範囲が明確に違います。
「ロックミシン」は単純にほつれ止めのためのかがり縫いだけを行うことができますが、「オーバーロックミシン」は端の部分のかがり縫いに加えてその内側を固定するためにもう一段縫うもので、結果的に耐久性が格段に向上します。
まとめ
この記事では、「ロックミシン」と「オーバーロックミシン」の違いを、解説してきました。
昔は「ロックミシン」といえば特殊なもので、一般的な家庭にはありませんでしたが、今ではさまざまなタイプのミシンがあるので、専用機を3000円程度で購入することもできます。