この記事では、「仏様」と「お釈迦様」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仏様(ほとけさま)」とは?
「仏様」には以下の意味が含まれています。
・「仏を敬った表現」
・「仏像や仏壇」
・「死んだ人」や「死人」
「仏様」(=仏)は「如来(にょらい)」、「菩薩(ぼさつ)」、「明王(みょうおう)」、「天部(てんぶ)」、「垂迹(すいじゃく)」の5種類に大別されます。
さらに、この5種類もそこから細かな種類分けがされ、例えば、「如来」は「釈迦如来」や「大日如来」、「阿弥陀如来」、「菩薩」は「観音菩薩」や「弥勒菩薩」、「普賢菩薩」などがあり、伝承と共に多くのバリエーションが存在するのです。
「如来」は仏様の中でも悟りを開眼した最高位の存在であるとされています。
そして、「菩薩」はその「如来」に至る前の存在であり、後述する修行中の「お釈迦様」がモデルになっているそうです。
「明王」は「如来」と「菩薩」に次ぐ位の「仏様」であり、仏の教えに従わない者を正しく導く役割を担っています。
「天部」は「仏様」に帰依した古代インドの神々のことであり、先述した4つ以外の「仏様」が「垂迹」になります。
「お釈迦様(しゃかさま)」とは?
「お釈迦様」とは、「仏教の開祖」のことであり、「仏陀(ブッダ)」の名でも知られています。
「お釈迦様」は今より2500年前、インドで生まれたとされており、名前を「ゴータマ・シッダールタ」(複数表記あり)と言いました。
そして、修行と苦行を重ねた末、35歳で悟りを開いたと言われています。
ちなみに、「釈迦(しゃか)」という名前の由来には諸説挙げられていますが、「釈迦族」の王子として生まれたことに因んでいる説が有力視されています。
「仏様」と「お釈迦様」の違い
「仏様」は「仏を敬った表現」のほか、「仏像や仏壇」や「死んだ人」などの意味を表す言葉になります。
対して、「お釈迦様」は修行や苦行の末に悟りの境地へ至り、仏教の開祖となった人物のことです。
まとめ
・「仏様」とは、「仏を敬った表現」、「仏像や仏壇」、「死んだ人」などを意味する言葉です。
・「お釈迦様」とは、「仏陀(ブッダ)」の名でも有名な「仏教の開祖」のことです。