この記事では、「分配金」と「配当金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分配金(ぶんぱいきん)」とは?
「分配金」とは、「投資信託の運用利益や元本の一部から投資家へ払い戻されるお金」を意味する言葉です。
「分配金」のうち、運用利益から支払われるものは「普通分配金」と呼ばれます。
しかし、投資家たちへ支払わなければならない「普通分配金」が運用利益を超過した場合、元本を取り崩して「分配金」が支払われる場合があります。
この元本を取り崩して支払われる「分配金」が「元本払戻金(がんぽんはらいもどしきん)」なのです。
ちなみに、「普通分配金」は課税対象になりますが、「元本払戻金」は利益とは見なされないため非課税になります。
「配当金(はいとうきん)」とは?
「配当金」とは、「株式会社が得た利益の一部から株主へ支払われるお金」を意味する言葉であり、「配当(はいとう)」とも呼ばれています。
株式会社の事業が成功し、利益が発生したとき、資金を投資してくれた株主に対するお礼として還元されるものが「配当金」です。
この「株主に対するお礼」ですが、お金で還元されるに限らず、品物やサービスで還元されるケースもあります。
一般的にはお金による還元は「配当金」と呼び、品物やサービスによる還元は「優待」と呼ばれています。
ちなみに、「配当金」は課税対象であり、個人に対しては20. 315%の税率が課されます。
「分配金」と「配当金」の違い
「分配金」は投資信託の運用会社から投資家へ支払われるお金のことです。
対して、「配当金」は株式会社から株主へ支払われるお金のことであり、「分配金」とは支払いを行う主体がことなります。
まとめ
・「分配金」とは、「投資信託の運用利益や元本の一部から投資家へ払い戻されるお金」を意味する言葉です。
・「配当金」とは、「株式会社が得た利益の一部から株主へ支払われるお金」を意味する言葉であり、「配当(はいとう)」とも呼ばれています。