「見参」と「拝顔」の違いとは?分かりやすく解釈

「見参」と「拝顔」の違いとは?違い

この記事では、「見参」【げんざん】と「拝顔」【はいがん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「見参」とは?意味

目上の人に参上して失礼がない気持ちを持って対面することを「見参」【げんざん】といいます。

自分よりも年齢が高い人や、地位がある人へ対面する行為を指す言葉であり、現在では謙譲語として対面するときに使われている言葉です。

他には、取引先や上司から誘われたとき出席するため宴会場に姿を現すことを意味しています。


「拝顔」とは?意味

相手の顔を拝見するため会うことを「拝顔」【はいがん】といいます。

人に会うことを丁寧にへりくだって言うとき、「上司に拝顔する」といい表すわけです。

とくに、社長や上司など目上の人や、大事な取引先相手、お見合いの相手など失礼がないように会うといった場面で使われています。

また、偉い人に顔を見せられるだけの地位や立場ではないので、「拝顔」できない気持ちを表せる言葉です。


「見参」と「拝顔」の違い

「見参」「拝顔」の違いを、分かりやすく解説します。

自分よりも年齢が上の人と会う行為を「見参」といい、失礼がないよう対面して会話するといったことを意味しています。

もう一方の「拝顔」は、尊敬する者や目上の人、老師、僧侶などあらたまってお目にかかるような場面で使われているところが違う点です。

天皇が国民に挨拶するときや、自分が宮に行って顔を見せるときにも「拝顔」します。

「見参」の例文

・『取引先の社長と2人きりで会うため、待ち合わせ場所に見参する』
・『上司に見参して会議でどのような課題を取り上げるか話し合った』

「拝顔」の例文

・『天皇は笑顔で手を振りながら国民に拝顔する姿が放送された』
・『まだ新入社員の身分だが、社長からお許しが出たので拝顔した』

まとめ

相手に会うところは同じですが、「見参」は自分の方から目上の人に会うという意味があり、「拝顔」は上の者に会うことをへりくだって言うとき使われていると覚えておくといいでしょう。

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