「行脚」と「遊行」の違いとは?分かりやすく解釈

「行脚」と「遊行」の違いとは?違い

この記事では、「行脚」【あんぎゃ・ゆきあし】と「遊行」【ゆぎょう・ゆうこう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「行脚」とは?意味

修行のために僧侶が諸国を巡ることを「行脚」【あんぎゃ】といいます。

電車や車に乗って行くのではなく、歩いてゆっくり巡ることであり、各地で人々に触れ合って悩みを聞き、宿泊しながら巡るわけです。

もう一つの読み方に【ゆきあし】があり、勢いを維持しながら船が前に進むといった状態を表すとき使われています。


「遊行」とは?意味

僧侶が修行のため各地を歩きながら巡って布教活動することを「遊行」【ゆぎょう・ゆうこう】といいます。

真面目に決められた場所をまわるというよりも、ぶらぶら思うままに巡って活動するといった意味合いで使われている言葉です。

もう一つの「遊行」と書いて【ゆうこう】として使う場合は、目的もなく遊び歩くことを意味していて、好きなようにあちこち気ままに行って暇をつぶします。


「行脚」と「遊行」の違い

「行脚」「遊行」の違いを、分かりやすく解説します。

【あんぎゃ】と読むときは僧侶が歩いて諸国を巡るという意味があり、【ゆきあし】は船が勢いをそのままに走行するという意味で使う言葉です。

もう一方の【ゆぎょう】と読むときは修行のために僧侶が各地を歩いて布教活動するといった意味で使います。

【ゆうこう】と読むときはたいして目的はなく、自分が遊びたいと思う場所を巡って遊ぶわけです。

「行脚」の例文

・『僧侶は布教活動と観光も兼ねて行脚の旅に出た』
・『演奏家は日本各地で人々を魅了するための行脚に出る』

「遊行」の例文

・『修行が足りないと感じた僧は、日本各地を遊行してまわった』
・『遊行ばかりする僧侶は行き場も決めず、食べ歩きする』

まとめ

どちらも僧侶が歩いてさまざまな場所に行くという意味がありますが、「行脚」は修行のため僧侶がまわることであり、「遊行」は目的も行き場も決めず僧が歩くことと覚えておくといいでしょう。

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