「禍」と「厄」の違いとは?分かりやすく解釈

「禍」と「厄」の違いとは?違い

この記事では、「渦」【か・わざわい】と「厄」【やく・わざわい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「渦」とは?意味

自分ではまったく思っていなかったとき起こる不幸を「渦」【か・わざわい】といいます。

人からはめられればその思わぬ落とし穴に驚き、回避できない現実に頭を抱えてしまうことでしょう。

たとえば、前を向いていなかったために壁に強くぶつかってしまったとか、横断歩道ではない所を渡ってしまったことで車に轢かれたという不幸に見舞われてしまうなど、予期せぬ災難に遭ったとき「禍」が当てはまるわけです。


「厄」とは?意味

困難なできごとが起こることを「厄」【やく・わざわい】といいます。

災厄と書くときは自然に起こる山火事を表す災害を意味し、厄年は仏教において年齢によって起きやすい悪い年であるため、寺で「厄除け」【やくよけ】して悪い気を落とすことが必要です。

このように、いいことが起こらないばかりか、反対に受験に落ちたり、怪我するなど自分に悪いことが起こりやすい年齢や年を「厄」といって、用心して生活します。


「渦」と「厄」の違い

「渦」「厄」の違いを、分かりやすく解説します。

予期せぬ悪いことが起こることを「渦」と表し、ひどい戦争の中で命からがら動くことを「戦渦を逃げ回る」と表すわけです。

水の災害が起きたとき「水渦」と表し、台風によって水渦が起きて大変な状況を伝えます。

もう一方の「厄」は、「厄年」と使うときはその年に不吉なことが起こりやすいと意味しています。

そのため、修行を積んだ僧侶によって「厄払い」【やくばらい】をしてもらうことで安心して暮らせるようになるでしょう。

「渦」の例文

・『第二次世界大戦のとき戦渦で人々が逃げ回る光景を思い出す』
・『コロナ渦で客足がいっきに減った販売店が倒産している』

「厄」の例文

・『面倒ばかりかける兄は、家族の厄介者になっている』
・『横断歩道で車に轢かれそうになったその日が厄日だった』

まとめ

どちらもあまりいい状況のときではないことを表す言葉です。

一文字だけで使うよりも漢字やひらがなを掛け合わせて使うことが多いので、自分なりに選んで使ってみるといいでしょう。

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