この記事では、「淀川」と「新淀川」の違いについて紹介します。
淀川とは?
淀川とは、琵琶湖から大阪湾に流れ込む河川でのことをいいます。
地域によって名称が異なっており、上流部では瀬田川、京都から大阪あたりまででは宇治川と呼ばれています。
大山崎町で桂川と木津川と合流し、この合流地点から下流が淀川になります。
そして、都島区毛馬のあたりで新淀川に分かれます。
淀川水系の最大の水源は琵琶湖です。
淀川の水は飲用水として使われてきた歴史があり、淀川流域は日本の政治や文化、経済の中心地として発展しました。
淀川の水は現在も農業用水や工業用水、京阪神の上下水道などに使われています。
新淀川とは?
新淀川とは、大阪府を流れる淀川下流の放水路のことをいいます。
都島区毛馬で旧本流と別れて、大阪湾に注ぐ河川です。
1885年に大洪水が起きたため、治水を目的として開削されました。
市街地を洪水から守る役割を果たしています。
また、新淀川は人工的に造られた河川ですが1965年に河川の名称変更が行われ、河川行政上は元々の淀川が旧淀川、新淀川が淀川となりました。
一般的には都島区毛馬で分流するところから元々の河川を旧淀川と呼び、新しく造られた人工の放水路を新淀川と呼ぶことが多いです。
淀川と新淀川の違い
淀川は地域によって名称が異なっており、淀川下流にある人工的な放水路を新淀川と呼んでいます。
ただし、河川行政上は新淀川のことを淀川といい、元々の淀川を旧淀川と呼びます。
淀川は琵琶湖から大阪湾までを流れる河川全体を指すこともありますし、瀬田川や宇治川、神崎川、新淀川、堂島川、土佐堀川、安治川と細かく呼び分けることもあります。
まとめ
淀川は元々琵琶湖から大阪まで流れていた河川で、新淀川は治水を目的に人工的に造られた河川です。
新淀川は淀川の下流域にあります。
そのため新淀川は淀川の一部になりますが、河川行政上は新淀川の方が本流になります。