「台無し」と「帳消し」の違いとは?分かりやすく解釈

「台無し」と「帳消し」の違いとは?違い

この記事では、「台無し」【だいなし】と「帳消し」【ちょうけし】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「台無し」とは?意味

まったく役に立たないことを「台無し」【だいなし】といいます。

作ったというのに壊れて使えなくなってしまったり、きれいに作ったのに汚れてしまい、価値がなくなることを意味するわけです。

言葉の語源は、仏像を置く台座となる「台」が無い状態であると、どうも見た目に威厳があるように見えないところからきています。


「帳消し」とは?意味

いい結果を出したというのに、直前でアクシデントが起きてそれが無駄になってしまったことを「帳消し」【ちょうけし】といいます。

例えば、試合でいい得点を出したというのに、次のプレイの仕方では負けに転じて以前に出した成果が消えてしまうことを表すわけです。

この言葉の由来は、過去のいい成果に線を引いて消すことを意味します。


「台無し」と「帳消し」の違い

「台無し」「帳消し」の違いを、分かりやすく解説します。

作り上げて店で売るだけであったのに、直前で破けてしまい、売り物にならない状態が「台無し」です。

このように、ある物の価値がまったくなくなり、がっかりする人の様を表せます。

頑張って徹夜して作り上げた服であっても、アイロンを掛けたときこげてしまえば着れなくなりますし、長期間手塩に育てた果実も落として痛むことで売り物になりません。

もう一方の「帳消し」は、過去のいい結果に線を引いて消し、今回の成果が台無しになってしまうことを指すわけです。

「台無し」の例文

・『過去のいい結果が自分のあやまちですべて台無しになってしまう』
・『騒いでその場の雰囲気を台無しにする社員に、心底怒りが込み上げる』

「帳消し」の例文

・『仕事でミスしたが、上司の手伝いをしたことで帳消しになった』
・『手土産を持ってきたはいいが、これで過去の失敗を帳消しにしない』

まとめ

作り上げたのに、まったく駄目になってしまったときは「台無し」を使い、「帳消し」は今やったことで過去の実績を失ってしまったという失敗した状況で使ってみるといいでしょう。

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