「小千谷紬」と「小千谷縮」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「小千谷紬」と「小千谷縮」の違いとは?違い

この記事では、「小千谷紬」「小千谷縮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「小千谷紬」とは?

小千谷紬とは、新潟県小千谷市を中心に作られている織物の1つです。

小千谷紬は、1000年以上もこの地に続く越後上布の技術と小千谷縮の伝統的な技法を取り入れて作られています。

小千谷地方では、古くから麻を使った越後上布の織物が盛んに行われていました。

小千谷紬を着物に仕立てた時には、霞がかかったような優しい印象に仕上がります。

これは緯糸の文様に玉繭の経糸が重なることで生み出されるものです。

絹ならではの光沢と肌触りの良さがあります。


「小千谷縮」とは?

小千谷縮も新潟県小千谷市を中心に作られている織物の一種で、カラムシと呼ばれる麻を使った織物のことをいいます。

江戸時代の初期に堀将俊という人物によって生み出されました。

絹織物の明石縮を越後上布に応用して生まれたのが小千谷縮です。

撚りが強い緯糸で織った布を湯もみしているので、独特のしぼがあります。

ユネスコの無形文化遺産や国の重要文化財にも指定されています。

昔は農家が冬の間の副業として生産していました。


「小千谷紬」と「小千谷縮」の違い

小千谷紬も小千谷縮も新潟県小千谷市を中心に作られている織物です。

先に誕生したのは小千谷縮で、麻で織られています。

小千谷紬は小千谷縮の技法を取り入れて生み出されたもので、絹織物になります。

小千谷紬には絹ならではの光沢と滑らかさがあり、素朴な風合いが特徴です。

縞や絣の模様が多いですが、無地のものや白の小千谷紬もあります。

小千谷縮はしぼと呼ばれる独特のシワがあるのが特徴で、サラッとした肌触りになっています。

小千谷縮の代表的な柄には、縞や格子柄があります。

まとめ

小千谷紬と小千谷縮の違いは、原料にあります。

絹を使っているのが小千谷紬で、麻を使っているのが小千谷縮です。

また、先に生まれたのは小千谷縮で、小千谷縮の技法を取り入れた誕生したのが小千谷紬になります。

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