「インクルージョン教育」と「インテグレーション」の違いとは?分かりやすく解釈

「インクルージョン教育」と「インテグレーション」の違いとは?違い

この記事では、「インクルージョン教育」【いんくるーじょんきょういく】と「インテグレーション」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「インクルージョン教育」とは?意味

障害を持つ子どもであっても、健常者と一緒に活動することを「インクルージョン教育」【いんくるーじょんきょういく】といいます。

この教育方法では、障害の度合いによって提供する教育内容に違いがありますが、その子どもができないことにいちいち関与せずに健常者と同じ環境で学ばせることに焦点を当てている教育方針です。

しかし、援助が必要なときは無理せず、保護することを前提としています。

この教育を受けることにより、社会に出てから人々と同じように仕事したり、暮らせるようになることを目指しているわけです。


「インテグレーション」とは?意味

教育の面での「インテグレーション」とは、複数ある教科や教材を統一して、教師が生徒に分かりやすく指導することを意味します。

IT業界ではさまざまなシステムをまとめることで質のいいサービスを提供できることと似ているものであり、身体に障害がある子どもと健常者とまとめて同じ教室で教育を受けさせます。

この教育では差別をなくし、障害がある子どもがそのうち障害のない子どもに受け入れられるように統合するわけです。

健常者の子どもと同じ環境において学習し、運動もさせて能力を高めるなど協調性を持たせることにつながります。

この教育を実施するには、地域の包括システムを整えたり、場の共有を考えた取り組み行うことが必要です。


「インクルージョン教育」と「インテグレーション」の違い

「インクルージョン教育」「インテグレーション」の違いを、分かりやすく解説します。

排除せず、障害ある子どもも最初から通常学級に座らせて、一緒に普通学校の子と肩を並べて学ばせることが「インクルージョン教育」です。

養護学級や特殊学級に入れるのではない学校で学ばせることで、自分は障害があるから駄目だと悲観するのではなく、前向きに生きる力と学ぶ精神を養わせます。

もう一方の「インテグレーション」は、障害がない子どもと共にまとめて普通学校に通わせて、同じ教室で一緒に学んだり、給食を食べる教育方針を指す言葉です。

いくつかの教材と教科をまとめて統一して、分かりやすく学習させるため学校に通わけせるのです。

まとめ

障害者であっても、社会に出て前向きに生きられるよう学ばせるのが「インクルージョン教育」であり、統合してまとめることで障害がある子どもでも前向きで質のいい教育を受けさせるのが「インテグレーション」と覚えておくといいでしょう。

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