この記事では、「いやしくも」と「いみじくも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いやしくも」とは?
「いやしくも」は「苟も」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「かりそめにも」という意味です。
2つ目は「もしも・万が一」という意味です。
3つ目は打消しの語を伴い、「いいかげんに」という意味です。
4つ目は「不相応にも」という意味です。
4つ目は「まことに」という意味です。
「いやしくも」の言葉の使い方
「いやしくも」は副詞として「いやしくも~だ、である」として使われます。
語源は「いやし」という言葉で、「卑しい」と同じです。
ただし、「卑しい」は「価値が低く劣る」という意味がある為に、「ちょっと低め」「かりそめに」という意味で「苟」という漢字をあてはてはめました。
元々「苟」という漢字には様々な意味があった為に、「いやしくも」の意味も増えたのです。
基本的に「謙遜しながらも自尊心を抱いている様子」に使われる言葉です。
「いみじくも」とは?
「いみじくも」の意味は「非常にうまくする様子」のことです。
ものごとを適切に表現したり、行ったりすることを表します。
「いみじくも」の言葉の使い方
「いみじくも」は副詞として「いみじくも~だ・である」と使われます。
語源は「忌む(いむ)」という言葉で、「けがれとして避けなければならないくらい悪い」という意味です。
転じて「程度がはなはだしい」という意味になり、現在では「非常にうまく~する」という意味になりました。
「いやしくも」と「いみじくも」の違い
「いやしくも」は「謙遜しながらも自尊心を抱いている様子」です。
「いみじくも」は「非常にうまくする様子」です。
「いやしくも」の例文
「いやしくも」の例文は以下の通りです。
・『いやしくも選ばれたならば実績を残す』
・『いやしくも長男ならば親の面倒を見るのは当然だ』
・『いやしくもリーダーなので最後まで責任を取る』
「いみじくも」の例文
「いみじくも」の例文は以下の通りです。
・『彼の予想はいみじくも当たっている』
・『親ガチャとはいみじくも言ったものだ』
・『彼女は圧迫面接をいみじくも切り抜けた』
まとめ
今回は「いやしくも」と「いみじくも」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。