日本人の食卓により密接しているのはどちら?
この記事では、「クロマグロ」と「キハダマグロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「クロマグロ」とは?
いわゆる別称「本マグロ」と呼ばれる事で有名。
青森県大間町の本マグロは最高級のマグロとして競り落とされるシーンはテレビで見た事もある方も多いでしょう。
その他にもメジ、ヨコワ、シビ等の別名が存在します。
2014年に絶滅危惧種2類に指定された際にはマグロが食べれなくなるという見出しで大々的な報道がされたのも記憶に新しいところでしょう。
資源保護の観点から遊漁規制が施されているのも有名な話。
反面2002年には近畿大学が回遊魚で養殖は不可能と思われていた本種の完全養殖に成功するなど明るい話題もある事が知られています。
「キハダマグロ」とは?
別称にメジ、キメジが存在する様に若い頃の本種は「クロマグロ」に似た外観を持っています。
成長するに連れてマグロの仲間ではもっとも流線型、細長くなり体高が低くなります。
またヒレが黄色味を帯びているのが名前の由来になったと言えるでしょう。
関西ではマグロのお刺身と言えば本種を指します。
またツナ缶の原材料としても有名。
世界的な水産資源問題が囁かれるマグロ類の中ではその汎用性とは裏腹に規制に掛かる可能性の低い品種であり、他のマグロよりも成長速度が早いのがその理由とされています。
「クロマグロ」と「キハダマグロ」の違い
「クロマグロ」と「キハダマグロ」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は高級魚の部類に入ります。
前者は大型種であり、実際にマグロの解体ショーなどで目にした事がある方も多いと言えるでしょう。
体高が高く紡錘形をしており、400kgを越える大物も珍しくありません。
後者は小型であり、マグロの仲間では珍しく流線型で細長いのが特徴。
大物でも体長は2m程度で重さは70kg程度にしかなりません。
また前者は絶滅危惧種2種に該当。
水産資源保護の観点から遊漁規制が行われるなど、高級魚からさらに超高級魚になったと言えるでしょう。
後者は関西の食卓ではお馴染みのマグロの刺身のもとであり、ツナ缶に使われるマグロとして、日本人の食生活に密接した種だと言えます。
まとめ
「クロマグロ」は大型種のマグロで3m・400kg以上のものも珍しくありません。
2014年に絶滅危惧種2種に指定されて以降、高級魚からさらに超高級魚扱いになりました。
一方「キハダマグロ」は小型で大きくてもせいぜい2m・80kg程度にしかなりません。
しかし刺身やツナ缶の材料として日本人の食卓により密接しているのは「キハダマグロ」だと言っていいでしょう。