「転移」と「転位」の違いとは?分かりやすく解釈

「転移」と「転位」の違いとは?違い

場所が変わっていることを「転移」と言いますか、それとも「転位」と言いますか。

この記事では、「転移」「転位」の違いを分かりやすく説明していきます。

「転移」とは?

場所などを移す、または移ることです。

医療用語では腫瘍細胞や病原体が血流やリンパ流に入り他の場所に移行、定着して原発巣と同一の変化を起こすことを表します。

また、前に行った学習があとの学習を促進する場合を正の転移、妨害と抑制する場合を負の転移と言うこともあります。


「転位」とは?

位置が変わることです。

医療用語では骨折や脱臼などで骨の位置が移動している状態のことを言います。

また、結晶格子がずれ変形を起こしている部分と、正常な部分との境界が線状になっているものを表します。


「転移」と「転位」の違い

「転移」「転位」の違いを、分かりやすく解説します。

「転移」「転位」は両方とも場所が変わっているという意味では同じですが、前の場所と同様の変化が置き、状態も移っているかどうかが違います。

「転移」は場所を「転位」したことで前にいた場所と同じ変化を起こすこと、「転位」は場所だけが移動していることです。

「転移」の例文

「転移」の例文を紹介していきます。

・『彼女は大腸ガンが肝臓に転移していることを知りました』
「転移」は医療用語でガン細胞に対して使われることが多く、「転移」した場所でも同じような変化をもたらすため「転位」には言い換えられません。

「転位」の例文

「転位」の例文を紹介していきます。

・『私は腕の骨が転位し骨折と診断されました』
「転位」は骨の位置がずれてしまい、前と同じように腕が動くわけではなく痛みを伴います。

「転移」に言い換えると骨折ではなく、ガンが骨に転移したという意味に変わります。

まとめ

「転移」「転位」は両方とも元の場所が変わることですがその後同様の変化が起きるかが違います。

「転移」「転位」は同じ発音でも意味に違いがあり、特に医療現場では大きな違いがあります。

漢字で表すことがあるときは気をつけましょう。

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