「渡航」と「渡来」の違いとは?分かりやすく解釈

「渡航」と「渡来」の違いとは?違い

「渡航」「渡来」は海外との行き来を表す時に用いられる表現ですが、それぞれどのような意味合いで使われているのでしょうか。

今回は、「渡航」「渡来」の違いを解説します。

「渡航」とは?

「渡航」とは、「海を渡って外国に行くこと」を意味する言葉です。


「渡航」の使い方

本来は船で海を渡ることを意味する言葉でしたが、現在は飛行機で海を渡り海外に行くことも含みます。

海を越えて別の土地に行くことを表す言葉なので本州から四国に船で渡るような状況も「渡航」に含まれますが一般的には日本から他の国に海を渡っていくこと、つまり「外国に行くこと」という意味で使われている表現です。


「渡来」とは?

「渡来」とは、「海を渡ってやってくること」を意味する言葉です。

「渡来」の使い方

海を越えて人が来たり物品や情報が伝わって来たりすることを表します。

基本的には日本以外の外国から海を越えてやってくることを表す言葉として使われており手段を問わず外国から日本に来る行為全般を指します。

元々外国にあったものが日本にやってくる時に使われることが多く、海外旅行から日本に帰ってくる時に「渡来」という表現は使いません。

「渡航」と「渡来」の違い

「渡航」「渡来」はどちらも海を越えての行き来を表す言葉です。

「渡航」が海を越えて向こう側へ行く様子を表すのに対し、「渡来」は海を越えて向こうからくる様子を表すという違いがあります。

日本が四方を海に囲まれている関係上、一般的には外国との行き来を表す言葉として使われます。

日本から外国に行くのが「渡航」、外国から日本に来るのが「渡来」です。

「渡航」は人が行くことのみに使われるのに対し「渡来」は文化の伝播や物品の輸入に対しても用いられるという違いもあります。

「渡航」の例文

・『渡航前に予防接種を打っておく』
・『危険地帯への渡航は自己責任だ』

「渡来」の例文

・『大陸から渡来した人たちによって伝えられた文化』
・『奈良時代以降多くの僧侶が大陸から渡来した』

まとめ

「渡航」「渡来」は外国に行くことと来ることを表す逆の意味を持つ言葉です。

正反対の意味なので混同しないよう正確に覚えておきましょう。

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