この記事では、「焦る」と「焦燥(しょうそう)する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焦る」とは?
「焦る」とは、「思いどおりにならないことで気持ちが落ち着かなくなる」さまや「早くしようと思っていらだつ」様子などを示す言葉です。
「思わぬことが起きて動揺する」あるいは「時間が迫っていることでそわそわする」などという意味合いで使われており、「ジリジリする」または「気をもむ」などという語句と似たようなニュアンスで使用されています。
「焦燥する」とは?
「焦燥する」とは、「思いどおりにならずにいらいらする」さまや「焦るがあまり疲労する」様子などを示す言葉です。
「躁」という語の代用として使われている「燥」は「落ち着かない」ないし「かわく」などという意味合いをもつ語で、「焦燥」という語句は文字が示すとおり「焦って落ち着かない」などというニュアンスで用いられている言葉になります。
「焦る」と「焦燥する」の違い
「焦る」と「焦燥する」は、どちらの語句も「気持ちが急き立てられる」などという意味合いで使われている似たような文言です。
単純に気持ちが慌ててしまう「焦る」と、焦った気持ちによって疲労したりイライラしてしまう「焦燥する」では、双方がもっている意味の重みやニュアンスは異なっており、「焦燥する」の方が「焦る」よりもさらに一歩進んだ意味合いで用いられている語句と言えます。
「焦る」の例文
・『信号が突然黄色に変わったからと言って焦るのは止めましょう』
・『結婚できないと焦る前に自分自身のことをしっかり見つめ直しましょう』
「焦燥する」の例文
・『新店オープンの日までもうあまり時間がなくて焦燥する』
・『被災地にいる家族と長いこと連絡がとれずに焦燥させられる』
まとめ
「焦る」と「焦燥する」は、どちらの語句も「気持ちが落ち着かなくなる」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。
