「消極的」と「受動的」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「消極的」と「受動的」の違いとは?違い

この記事では、「消極的」「受動的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「消極的」とは?

消極的とは、自ら進んで行動しようとしなかったり意見を言ったりしない様子のことをいいます。

行動的ではなく、後ろ向きなことを表しています。

「消極」は元々、電気の陰極を表す「negative pole」の訳語でした。

明治時代に「negative pole」のことは陰極と呼ぶようになり、消極的は自ら行動しようとしないといった意味で用いられるようになったのです。


「受動的」とは?

受動的とは、他から働きかけを受ける様子や受け身である様子のことをいいます。

「受動」には、「他から動作や作用を受けること、受け身」といった意味があります。

自分の意思で行動するのではなく、他の人からの働きかけによって行動することを受動的と表現したりします。


「消極的」と「受動的」の違い

消極的も受動的も自ら進んで行動しないことを表す言葉です。

消極的は行動的ではなく後ろ向きなことを表しており、受動的は自分の意思ではなく他からの働きかけによって行動することを表しています。

消極的の場合には周りからの働きかけは関係ありません。

周りから働きかけがあっても、行動しなかったりもします。

「消極的」の例文

・『彼は選挙に立候補することに消極的です』
・『みんなで話し合う場でも彼女が消極的なのは、方言のイントネーションをからかわれるのが嫌だからでしょう』

「受動的」の例文

・『家族に喫煙者がいる場合、受動的にタバコの副流煙を吸い込んでいます』
・『彼はいつも受動的なので、自分から誰かを誘うことはしないと思います』

まとめ

消極的も受動的も、自ら進んで行動しないことをいいます。

消極的は行動的ではなくて後ろ向きな様子を表していて、受動的は他からの働きかけによって行動することを表しています。

消極的の場合、周りからの働きかけは関係ありません。

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