「省く」と「抜く」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「省く」と「抜く」の違いとは?違い

この記事では、「省く」「抜く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「省く」とは?

「省く」とは不要な部分を取り除いて簡単にすることです。

文章で言えば主語と述語に修飾語をつけてわかり易い文章にしていますが、最低限の伝わればいい場合修飾語は必要ありません。

なので主語と述語だけの文章にすることが、不要である修飾語を取り除く、つまり修飾語を省くことと言えます。

このようにあってもいいけれどなくてもいいものを除いて簡潔にすることが省くということです。


「抜く」とは?

「抜く」とはそれまであったものを取り除くことです。

物質を取り除くことも指しますが、特に手順など行程の一部を飛ばすことという意味でも使われます。

その場合取り除かれた手順が必要なものであったかどうかは問いません。

作業手順上のやってもやらなくてもいいことをやらないことも、やるべきことをやらないことにも使われます。

必要か不要かを問わず手順を除いて簡単にしてしまうことと言えるでしょう。


「省く」と「抜く」の違い

「省く」「抜く」の違いを、分かりやすく解説します。

物事の不要な部分を取り除くことが「省く」で、物事の一部を取り除くことが「抜く」です。

「省く」の場合は必要なものを取り除くことは指しませんが、「抜く」の場合それが必要か不要かは問わないので必要なものが抜かれることもあります。

「省く」の例文

・『繰り返しになる説明は省く』
・『今手間をかけることで後の手間を省くことができる』

「抜く」の例文

・『面倒な仕事の手を抜く』
・『不要なパーツは抜く方がいい』

まとめ

不要なものだけを取り除く場合に使えるのが「省く」で、必要か不要か関係なく取り除くのが「抜く」という、要不要が両者の違いです。

抜くは要らないものを取り除く良いことにも、必要なのに取り除いてしまう悪いことにも使われるので良いとも悪いとも言えませんが、省くは要らないものを省略して簡潔にすることなので、基本的に良いこととして扱われます。

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