例えば、一緒に映画を見に行って友達と、その映画の感想を言い合っている時に、「結局面白ければいいんだよ」という話になることがあります。
このようなことを「普遍的」な意見と言います。
それでは、この「普遍的」とはどういう意味でしょうか。
また、「絶対的」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「普遍的」と「絶対的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普遍的」とは?
「普遍的」とは、一般的には、「時代や場所に関わらず変わらないこと」という意味で使われる言葉です。
元々は「あまねく世界中に存在する」という意味を持っていました。
「絶対的」とは?
「絶対的」とは、「相対的」の対義語であり、何かと比べることなく決定することができるという意味の言葉です。
また、何物にも左右されないというニュアンスもあります。
「普遍的」と「絶対的」の違い
「普遍的」と「絶対的」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、強い力を持っているものを表現する時に使う言葉であるは変わりませんが、根本的な違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に表現するなら、すべてのものに共通の事柄を「普遍的」と言い、すべてのものとの関係なしで成立しているものを「絶対的」ということになります。
これはそれぞれの対義語である「特殊」と「相対的」の意味を考えれば納得できるでしょう。
「普遍的」の例文
・『今日何を食べるかというのは「普遍的」な命題と言えるでしょう』
・『ルノワールの絵は現代人が見ても心穏やかになる「普遍的」な穏やかさがあります』
「絶対的」の例文
・『戦国時代は各地の大名が「絶対的」な権力を持っていました』
・『アインシュタインは相対性理論によって、時間が「絶対的」な存在ではないことを主張しました』
まとめ
この記事では、「普遍的」と「絶対的」の違いを、解説してきました。
序文でも説明したように、人によっては意図しないで「普遍的」な意見だけを言ってしまう人がいます。
それ自体は悪いことではないのですが、結局は誰の意見でも同じということになってしまうのも意味がないのではないでしょうか。