この記事では、「不躾」と「不仕付け」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「不躾」とは?
布を縫うときの折り目をきれいに揃えて、糸で仮止めすることを「不躾」【ぶしつけ】といいます。
不が付くことでしつけがなっていない状態を指す言葉として使われるようになり、このようなところから無作法である人間の様を指す言葉となったのです。
職場では突然に礼をするような人を指し、なんとも無礼極まりない行為する従業員という意味で使われています。
「不仕付け」とは?
しつけがまるでなっていない行動を見せることを「不仕付け」【ぶしつけ】といいます。
作法がなっていない状態であり、とても失礼に見える様を指す言葉です。
あけすけな態度を見せる人に苛立ち、嫌悪感をあらわにする人が感じる気持ちにも気づかない人が見せる質問や態度を指します。
とくに、無作法な態度や言動は相手に大変失礼であり、職場では忌嫌われるのです。
「不躾」と「不仕付け」の違い
「不躾」と「不仕付け」の違いを、分かりやすく解説します。
相手に対してきちんとしたお礼を言葉や態度で伝えないことを「不躾」といいます。
作法がなっていなかったり、無礼な行動して目上の人を困惑させたり、嫌な気持ちにする部下の態度を指すのです。
もう一方の「不仕付け」は「不躾」と同じ読み方ですが、しつけがなっていないところに焦点を当てています。
一般的には「不躾」がよく使われていて、ビジネス界でも丁寧な漢字として多くの部下が目上の者へお願いするときに使う言葉です。
「不躾」の例文
・『部下の失礼極まりない不躾な態度で部長を苛立たせた』
・『不躾では御座いますが、午後から同席させて頂けないでしょうか』
「不仕付け」の例文
・『顧問は何度も不仕付けな態度を見せる後輩を退部させた』
・『不仕付けな質問する部下に、上司は背を向けて無視した』
まとめ
読み方が同じ言葉ですが、ビジネス界では「不躾」を使った方がより分かりやすく相手に意味を伝えられると覚えておくといいでしょう。
