「内心」と「胸中」には、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「内心」と「胸中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内心」とは?
心の中にあり、表に出さない気持ちを「内心」と言います。
人間が内に秘めた思いが「内心」です。
そのほか、「内心」には、三角形の内接円の中心といった意味もあります。
言い換えれば、「心中」や「頭の中」、「心の内」、「心積もり」などと同じです。
また、対義語は「外心」です。
「内心」の使い方
「内心」は、「内心ドキドキした」や「内心どう思っているかわからない」などといった形で用います。
「胸中」とは?
胸の内、胸の中で思っていることを「胸中」と言います。
人間が胸の内に秘めた思いが「胸中」です。
言い換えれば、「真意」や「本意」、「胸の内」、「腹積もり」などと同じです。
「胸中」の使い方
「胸中」は、「胸中穏やかではない」や「胸中を明かす」などといった形で用います。
「内心」と「胸中」の違い
「内心」と「胸中」共に内に秘めた思いといった意味では同じです。
そのため、同じ意味として用いられる言葉となります。
そのうえで、身体のどこに秘めた思い何かといった考えの違いで使い分ける言葉となります。
内に秘めた思いが心の中にあると考えるのか。
胸の中にあると考えるのか。
この2つの言葉の違いは、そのような考え方の違いのみとなります。
「内心」の例文
・『夫の浮気が判明し、内心穏やかではありません』
・『母親にいつ見つかるかと内心ビクビクしていました』
・『思い切って親友の内心を打ち明けることにした』
・『男子校出身の僕は女性と話す際、内心ドキドキが止まらない』
「胸中」の例文
・『ご近所さんに悪い噂を立てられ、胸中穏やかではありません』
・『今回の災害で被災された方の胸中を思うと胸が痛みます』
・『今まで思い続けてきた胸中を家族の前で明かす決意をしました』
・『私は誰にも胸中を明かしたことがない』
まとめ
以上のように、ほぼ同じ意味を持つ言葉となります。