「細目」と「薄目」はどちらも人の目つきを表す言葉です。
どちらも日常的によく使う馴染み深い言葉ですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「細目」と「薄目」の違いを解説します。
「細目」とは?
「細目」とは、「横幅に対して縦幅が狭い目」を指す言葉です。
「細目」の使い方
まぶしいときや見えづらいものを見るときなどにする目つきで、目の開き具合を狭めて細くした様子を指します。
意識的に目を細めている目つきを指す以外に生まれつき横幅に比べて縦幅が人よりも狭い目つきに対しても用いられる言葉です。
上下の視野角が狭くなっているので見える範囲は限られるものの範囲が絞られているぶん見える部分に意識が集中しものを見やすくなるというメリットがあります。
「薄目」とは?
「薄目」とは、「ほんの少しだけ開いた目」を指す言葉です。
「薄目」の使い方
まぶたを閉じるが閉じないかギリギリくらいの少しだけ開けた目つきを表します。
目を閉じなければいけないのにこっそりと内緒で様子をうかがうようなときにする目つきで堂々とやるものではありません。
「細目」と「薄目」の違い
「細目」と「薄目」はどちらもまぶたが少しだけ開いている目つきを指しますが、基準となる状態からどのように変化しているかで区別されます。
大きく開いていた目からまぶたを閉じて細くした開いている状態がベースの目つきが「細目」、閉じていたまぶたをほんの少しだけ開いて薄く見える状態にした閉じている状態がベースの目つきが「薄目」という違いで区別されます。
「細目」の例文
・『まぶしくて見づらいので細目で見ることにした』
・『細目で見ると模様が浮かび上がってくる不思議な絵』
「薄目」の例文
・『寝たふりをしながら薄目で周りの様子をうかがう』
・『見たことがバレるとトラブルになるので目を閉じたふりをしながら薄目で見る』
まとめ
「細目」と「薄目」は外見的には同じような状態ですが意味合いは大きく異なります。
そのような目つきになるまでの経緯に注目して区別してください。