この記事では、「見物」と「見学」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「見物」とは?
自分の方から施設や広場に行き、催しを見て楽しむのが「見物」【けんぶつ】です。
例えば、広場で行なわれている動物の曲芸を楽しんだり、大道芸や手品師の技を見て時間を過ごします。
また、日本各地にある桜や紅葉といった観光名所を巡り、行動するのも「見物」になるわけです。
また、芝居小屋で奇妙な物を見て面白いと感じるのも人々を喜ばせる見世物になります。
「見学」とは?
工場に行って製造するお菓子の作業工程を見て、知識を得るのが「見学」【けんがく】といいます。
お菓子であれば機械に材料を入れるところや、混ぜる、形成して焼くといった製造工程を詳しく見て学ぶのです。
梱包して出荷する過程も見られるなど工場により「見学」できる内容に違いがあります。
このように、開放された施設に行って中を歩き、知識を身に付けるのです。
「見物」と「見学」の違い
ここでは「見物」と「見学」の違いを、分かりやすく解説します。
芝居や名所を巡って楽しむ形容動詞を「見物」といいます。
見世物を見る、自然が織り成すきれいな光景を目で楽しんで心を満たすといった場面で喜ぶのです。
もう一方の「見学」は一般人にも作業の工程を公開している工場に行き、中の様子を見て学びます。
学ぶという漢字が使われているところからも分かるように、見るだけではなく、知識を得るのが目的です。
「見物」の例文
・『若い女性が舞台上で見せる盆踊りを見物する』
・『日本一の黒松が公開されたので見物した』
「見学」の例文
・『職人が作り上げる大きな皿の工房を家族と見学した』
・『牛舎ではどのように世話しているか体験を交えて見学した』
まとめ
目で楽しむという意味がある行為を2つ取り上げましたが、「物」と「学」に違いがあります。
ここに目を向けて学べばうまく比較できるようになるでしょう。