土地や建物の境界に築く仕切りを指す言葉として「柵」と「塀」があります。
この2つは具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「柵」と「塀」の違いを解説します。
「柵」とは?
「柵」とは、「細い棒状の物体を組んで作る囲い」を指す言葉です。
「柵」の使い方
土地や建物など一定区域を他と区切るために建てられる仕切りで、支柱を立てて並べ横向きにいくつかの資材を組み上げた構造のものを指します。
はっきり境界を示す役割と同時に立ち入りを防ぐ目的がありますが直接的な防御は目的としておらず強度はそれほど高くありません。
細長い棒状の資材を格子状にくみ上げた構造なので隙間が多く、ある程度の目隠しにはなるものの基本的には向こう側を見通せる状態です。
「塀」とは?
「塀」とは、「家や建物など周囲を取り巻くように設置される壁状の囲い」を指す言葉です。
「塀」の使い方
家や建物などを他と区別するため境界線上に設置される仕切りを指す言葉で土や板、コンクリートや金属板などで作られた丈夫で耐久性に優れた壁状の構造物を指します。
一定区域をくるりと取り囲み他者の侵入や風雨などを防ぐ障壁として機能し簡易的な防御設備としても機能します。
全面を覆うので目隠しになりますが見通しや風通しが悪く、景観を妨げてしまうという欠点もあります。
「柵」と「塀」の違い
境界に設置される仕切りのうち格子状で隙間が多く見通しの良いものが「柵」、丈夫で遮蔽性に優れる壁状のものが「塀」どういう違いで区別されます。
どちらも内と外を区別する役割を果たしますが「柵」のほうが簡易的で公園の花壇などにも用いられ、「塀」は丈夫で長期使用を前提に作られるという違いがあります。
「柵」の例文
・『柵の向こうに馬がいる』
・『牧場は柵で囲われている』
「塀」の例文
・『塀の向こうに人の気配がする』
・『塀を乗り越えて泥棒が侵入してきた』
まとめ
「柵」と「塀」は境界の区切りという機能は同じですが構造に大きな違いがあります。
様々な土地や建物に設置されているので見比べてみてください。