この記事では、「懐疑」と「猜疑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「懐疑」とは?
「懐疑」とは疑問を懐いてしまって判断を決めかねてしまうことです。
意見や情報に対してそれが正しいのかとつい疑ってしまって確信できなかったり、嘘や間違っているんじゃないかと疑ってしまうこととも言えます。
「懐疑」の対象はあくまでも意見や情報であり、たとえ意見や情報を出したのが信用できる相手でも、その内容が疑わしいと思えばそれは「懐疑」です。
信用という点で見れば情報源ではなく意見や情報を信用できないことと言えるでしょう。
「猜疑」とは?
「猜疑」とは人の言動に対して信用できず疑ってしまうことです。
言動を信用できずとは言いますがひいてはその人自身への信用ができないので、その人がする発言や行動も裏があるのではないか、悪意があるんじゃないかと疑ってしまうことを指します。
そのためその人に出された意見や情報が表面上正しいように思えるかどうかも関係ありません。
疑わしく「猜疑」の目で見てしまう相手からの情報なら、表面上は全く問題なく正しい情報でも疑わしく思えてしまうからです。
「懐疑」と「猜疑」の違い
「懐疑」と「猜疑」の違いを、分かりやすく解説します。
正しい情報や意見かどうかを疑って確信できないことが「懐疑」で、相手が信用できず疑ってしまうことが「猜疑」です。
「懐疑」は人そのものではなく出された情報や意見に対しての疑いですが、「猜疑」は人そのものに対する疑いになります。
また「懐疑」は悪意があるかを疑っていると限りませんが、「猜疑」は悪意があるのではないかという疑いを含みよりネガティブなニュアンスがある言葉です。
まとめ
「懐疑」は言っていることや情報だけを疑っているという言葉ですが、「猜疑」はその人が信用できないから言動も信用できないという、より一層ネガティブな言葉になります。
「懐疑」はともかく「猜疑」は人への信用に関係する言葉なので間違えると問題に繋がりかねません。