この記事では、「鳴く」と「吠える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鳴く」とは?
「鳴く」とは、人間以外の生き物が声を出したり、音を立てることを意味しています。
「鳴く」は「啼く」の漢字表記もあります。
他にも、物が軋(きし)んで、キーキーと音を立てることを表しています。
「吠える」とは?
「吠える」とは、動物が威嚇などのために、大声で鳴くことを言います。
また、人が怒鳴ったり、喚(わめ)いたりする意味を持っています。
「吠える」は他にも、「吼える」や「咆える」などの漢字で表すことができます。
「鳴く」と「吠える」の違い
「鳴く」と「吠える」の違いを、分かりやすく解説します。
「鳴く」とは、人間以外の生き物が声を出すことや、物が軋んで音を立てることを言います。
一方、「吠える」は、動物が威嚇などのために、大声で鳴くことや、人が怒鳴ったり、喚いたりすることを表しています。
「鳴く」は人間以外の生き物が声を出すことなどを言いますが、「吠える」は人間を含めた動物が大声を出すことを意味しているので、この点が異なっています。
「鳴く」の例文
・『「鳴くまで待とうホトトギス」と言われるように、チャンスが来るまで辛抱強く待ってみます』
・『とても美しい声で鳴く、「ウグイス」、「オオルリ」、「コマドリ」は日本三鳴鳥に選ばれています』
・『毎朝、スズメたちの鳴く声で目が覚めます』
・『初夏の河川敷では、オオヨシキリの鳴く声で賑やかです』
「吠える」の例文
・『人が外を通ると、家の中から吠える犬がいます』
・『彼は興奮しながら、吠えるように大声を上げた』
・『愛犬が急に吠え出し、何かを訴えてきた』
・『彼女は人間の声とは思えないように吠えまくっていた』
まとめ
「鳴く」は基本的には人には使いませんが、「蚊の鳴くような声で話す」などと、たとえで使われることがあります。
人の場合は「鳴く」ではなく、「泣く」を用います。
また、生き物は威嚇や求愛などの目的で「鳴く」ので、人の「泣く」とは意味が違ってきます。
「吠える」は人間にも使うことができますが、ネガティブな意味合いも含まれています。