「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」の違いとは?分かりやすく解釈

「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」の違いとは?違い

この記事では、「琴線に触れる」【きんせんにふれる】と「逆鱗に触れる」【げきりんにふれる】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「琴線に触れる」とは?意味

人の心の奥にある秘めた心情を音で刺激して共鳴させることを「琴線に触れる」【きんせんにふれる】といいます。

共鳴する気持ちを楽器の琴線に例えたとき、それに触れると感動に包まれる人の気持ちを表すわけです。

また、目の前で起きたことに感動する心を繊細な琴の糸に表すことで、心から惹かれるほど素敵なものに感銘を受けたことを意味します。


「逆鱗に触れる」とは?意味

相手の触れてはいけない部分を刺激したことで、ひどく激怒することを「逆鱗に触れる」【げきりんにふれる】といいます。

この言葉の由来は、竜の顎の下に生えている逆鱗という逆さの鱗に触れたことで、ひどい怒りを買ってしまったところから、地位の高い人や、権力がある者の触れてはいけないところに触れれば機嫌を悪くするので、注意が必要という意味として使われている言葉です。


「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」の違い

「琴線に触れる」「逆鱗に触れる」の違いを、分かりやすく解説します。

人に感動を与えて、共鳴することして心を掴むのが「琴線に触れる」の意味になります。

琴の糸に触れて美しい音色が鳴り響くさまが転じて、人が感動するような事を見聞きしたときの心を表すわけです。

もう一方の「逆鱗に触れる」は、下の者が生意気にも目上の者の触れてはいけないことに触れたときひどく怒らせてしまうという意味になります。

「琴線に触れる」の例文

・『琴線に触れる歌手の歌声に強く惹かれた私は涙を流す』
・『心の琴線に触れる教師の言葉に強く感動して仕事を頑張った』

「逆鱗に触れる」の例文

・『過去の恥ずかしいことを部下が暴露すると、上司の逆鱗に触れた』
・『秘書が社長の触れてはいけない話をして、逆鱗に触れてしまった』

まとめ

人に感動を与えるようなことをしてみせるときは「琴線に触れる」を使い、目上の者をひどく怒らせたときは「逆鱗に触れる」を使ってみるといいでしょう。

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