この記事では、「庶民」と「平民」の違いを分かりやすく説明していきます。
「庶民」とは?
「庶民」は「世間一般の人々」や「特別な地位や一定額以上の財産を持たない人々」を意味する言葉です。
「庶民」の使い方
「庶民」は名詞として使われています。
「平民」とは?
「平民」は主に「官位のない普通の人民」を意味する言葉です。
他に「日本において、明治2年に設定された族称の1つであり、華族や士族を除いた農工商に対する呼称」、「古代ローマにおける貴族や奴隷以外の一般市民」という意味も含まれています。
「平民」の使い方
「平民」は名詞として使われています。
「庶民」と「平民」の違い
「庶民」と「平民」はどちらも主に「世間一般の人々」や「特別な地位などにない人々」を意味する言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「庶民」や「平民」と同じような意味を表す類義語には「大衆」や「世俗」、「常民」、「人民」などがあります。
「庶民」の例文
・『中世期の庶民の暮らしを描いた文芸作品を授業で習った』
・『彼は庶民の生まれだったが、類まれなる才能を活かして上流階級へ登り詰めた』
・『彼女は富裕層であるにもかかわらず、庶民的な暮らしをしていることから好感度が高い』
・『庶民として生まれた女性が金持ちの男性と出会うシンデレラストーリーが人気のようだ』
「平民」の例文
・『この人物は平民の出だったが、武勇を馳せて将軍の地位まで登り詰めた』
・『王族が贅沢な暮らしをしていたせいで平民たちは貧しい生活を強いられていた』
・『王女として束縛されてきた彼女はやがて平民の暮らしに憧れるようになった』
・『戦争が起きるたびに多くの平民たちが犠牲になってきた』
まとめ
「庶民」と「平民」はどちらも「世間一般の人々」や「特別な地位などにない人々」という意味合いを表す言葉です。
同じような意味を含めることから類義語の関係に当たるということでした。
