この記事では、「先入観」と「固定概念」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「先入観」とは?
この人は勉強ができない、走るのが遅いと見た目だけで考える観念を「先入観」【せんにゅうかん】といいます。
目の前にいる人は背が高いのできっと運動が得意だろう、気が抜けている顔しているから仕事はしっかりできないと思う気持ちを指すわけです。
このように、相手を詳しく知る前に見たまま勝手にどのような人か想像してしまいます。
「固定概念」とは?
目の前にいる人は絶対に頭が良いので、何でもできると固定した考え方することを「固定概念」【こていがいねん】といいます。
常に物事を自分の思考によって見てしまう人の考え方を指すのです。
例えば、野球のボールは丸い、牛乳は白いという頭の中で発想する物の色や形はまさしく人間が抱く概念になります。
このような固定された概念にとらわれた人は、色が付いた牛乳は味が薄いと決め付けてしまうのです。
「先入観」と「固定概念」の違い
「先入観」と「固定概念」の違いを、分かりやすく解説します。
自らの観念により、見た目だけで物事を判断してしまうことを「先入観」といいます。
他の思考ができなくなり、見たままの印象で勝手に判断してしまうのです。
もう一方の「固定概念」は拘束する物の発想や考え方しかできない人の思考を指します。
そのため、すでに色も形が頭の中に固定されて記憶されているので、他の発想ができない状態になってしまうのです。
「先入観」の例文
・『顔つきが悪い男性は女性を泣かすという先入観を持っている』
・『黒い車に乗る人は怖いという先入観があるので避けてしまう』
「固定観念」の例文
・『外国人女性は気が強いという固定概念があるので結婚できない』
・『天麩羅は天汁を付けて食べるのが当然という固定観念がある』
まとめ
とても似ている意味を持つ言葉ですが、少し使い方に違いがありますので、どのような場面で使えばより自分の先入された物の捉え方を示すか、固定された思考を表すか状況で使い分けてみましょう。