「一切合切」と「一切合財」の違いとは?分かりやすく解釈

「一切合切」と「一切合財」の違いとは?違い

この記事では、「一切合切」【いっさいがっさい】と「一切合財」【いっさいがっさい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「一切合切」とは?意味

すべてを持って行かれたという意味があるのが「一切合切」【いっさいがっさい】です。

自分が買った電化製品から家財道具、ブランド品、服、骨董品など大切にしているものを知り合いや家族に持っていかれてがっかりする気持ちを込めて使われています。

「一切」「全部」と訳し、すべて残らずといった意味合いで使い、家にいない間になにもかも残らず持って行かれて部屋の中がすっかり何もない状態を表すわけです。


「一切合財」とは?意味

財産をすべて持って行かれたという意味をよりいっそう強めたのが「一切合財」【いっさいがっさい】です。

家や車、貯金など残らず持っていかれたといった意味合いで使われています。

「一切」「合切」を掛け合わせていますが、「合財」と置き換えることでより財産に焦点を当てた言葉になり、全部残らず灰になったようにすべてがすっかりなくなったという驚きの状況を表すわけです。


「一切合切」と「一切合財」の違い

「一切合切」「一切合財」の違いを、分かりやすく解説します。

明治時代に流行っていた合切袋の「合切」と、全てを意味する「一切」を掛け合わせて生まれた言葉が「一切合切」です。

このことから、家にあるものを別れた恋人やパートナー、兄弟などに持って行かれた状況を表すとき使います。

もう一方の「一切合財」は、財産を持っていかれてしまったとき使う言葉であり、すべてきれいに持って行かれた状態を表すわけです。

「一切合切」の例文

・『家にある食器や服を一切合切持っていかれて悲しい』
・『子供に家電製品を一切合切持っていかれて困ってしまった』

「一切合財」の例文

・『家にあるもの一切合財を離婚した妻に持っていかれて生活できない』
・『会社が倒産してしまい、一切合財を手放して金にした』

まとめ

どちらも同じ意味がある言葉で、使う状況は同じですが、「合財」「合切」の意味をより強調したものであると覚えておくといいでしょう。

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