この記事では、「青天の霹靂」【せいてんのへきれき】と「寝耳に水」【ねみみにみず】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「青天の霹靂」とは?意味
自分が考えてもみなかったことが突然起こるのが「青天の霹靂」【せいてんのへきれき】といいます。
「青天」は「晴天」、「霹靂」は辺り一面にとどろく激しい雷の音を表しています。
そのようなところから、思いもよらないことが目の前でいきなり起こる光景は、雲ひとつない青空が広がるというのに、いきなり雷がピカッと鋭い光線を夜空に放つ光景に似ていることからきている言葉です。
「寝耳に水」とは?意味
いきなり思いがけない出来事が起きたと知ったとき、全身に衝撃が走るほど驚くさまを表すのが「寝耳に水」【ねみみにみず】です。
まったく知らない状態である人に、いきなり衝撃的な話が伝わることでびっくりする様子を表しています。
寝ている間に川が氾濫して、洪水が起きて床上浸水したり、隣家から火の手があがり、自分の家に燃え移りそうになるとはまさに「寝耳に水」になるわけです。
「青天の霹靂」と「寝耳に水」の違い
「青天の霹靂」と「寝耳に水」の違いを、分かりやすく解説します。
予想もしていないことが起きたとき、人はその光景見て腰を抜かすほど驚いてしまうという意味があるのが「青天の霹靂」です。
中国の詩人である陸遊が世に送り出した「九月四日鶏未鳴起作」に書かれている「晴天に霹靂を飛ばす」の一文に、彼が病気で寝ていたとき、いきなり筆を持って勢いよく走らせたさまがまるで雷が走る光景に見えるほど凄まじかった、ということからこの言葉が生まれました。
もう一方の「寝耳に水」は、いっさい聞いていなかったことが起きて、人がひどく動揺することを意味するという違いがあります。
「青天の霹靂」の例文
・『二人の関係は冷めていたので、婚約の話が持ち上がるとは青天の霹靂である』
・『日本各地に100店舗もあった店がすべて閉店するとは、青天の霹靂である』
「寝耳に水」の例文
・『会社の金を横領していたのが上司であったと知り、寝耳に水とである』
・『海外旅行に当選したので、来週一緒に行くとはまさに寝耳に水である』
まとめ
どちらもいきなりのことで驚くときよく使われている言葉ですが、意味合いに違いがありますので、自分なりに使い方を工夫して使ってみるといいでしょう。