夏休みに海に出かけた経験を持っている人はたくさんいるでしょう。
関東近県でいえば有名なのはやはり湘南、江の島です。
江の島の駅から海に向かって歩いていると大きな鳥が上空にいるのに気が付きます。
都会でよく見るような黒いカラスではなく、茶色の体は明らかに違うものです。
これは鳶(とんび)という鳥なのですが、場合によっては人間を襲うこともある危険な鳥です。
この記事では、「猛獣」と「猛禽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「猛獣」とは?
「猛獣」とは、文字どおり「猛々しい獣」という意味の言葉で、一般的には「人間にとって危険な哺乳類」と言い換えることもできます。
この「猛」という漢字には「獰猛」や「勇猛」などの熟語にあるように「勢いがとても激しい」という意味があります。
そして、「獣」は、「けもの」あるいは「けだもの」の意味ですが、「4つ足で歩く全身を毛におおわれた動物」という意味が辞書に載っています。
つまり、「猛獣」は「すごい勢いで迫ってくる毛だらけの4つ足の動物」となります。
一般的にはライオン、トラ、ヒョウなどのネコ科の大型で肉食の動物や、さらに大型の熊や象などもふくまれることが多いカテゴリーです。
「猛禽」とは?
「猛禽」とは、前述の「猛獣」と同じように「猛々しい禽」つまり「人間にとって危険な鳥」のことをいう言葉です。
「禽」という文字は、ほとんどこの言葉以外では見ることがない文字ですが、もともとの意味としては「網で鳥を捕まえる」ことを表したものでしたが、その後に「鳥」あるいは「鳥類」自体を示す言葉になりました。
「猛獣」と「猛禽」の違い
「猛獣」と「猛禽」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は「猛々しい」動物であることは同じですが、明確な違いは「猛獣」が「哺乳類」で、「猛禽」が「鳥類」であるということです。
違いということではこれだけが違いであり、ほかの要因はありません。
まとめ
この記事では「猛獣」と「猛禽」の違いに関して説明してきました。
これらの言葉は厳密にどの動物が含まれるかという明確な定義があるわけではないので、「怖い」と思えばそれは「猛」であるといえないこともありません。
前述の鳶が「猛禽」なのは言うまでもありませんが、大きな犬や何年かごとに話題になる猿なども、ある意味では「猛獣」といえるかもしれません。