この記事では、「送る」と「見送る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「送る」とは?
この言葉には5つの意味があります。
1つめは、目的の場所に届くようにするです。
情報や物を相手のところへ届くようにする、ある役割を持たせて人を目的の場所へ向かわせる、ということをいいます。
この意味では「荷物を送る」といった使い方をします。
2つめは、行く人や去る人とともにある場所まで一緒に行く、去る人に別れを告げるです。
この意味では「駅まで送る」のような使い方をします。
3つめは時を過ごすです。
どのように過ごすのかは意味に含まれていません。
4つめは、順々に先に移動させるです。
「バケツを手渡しで送る」のような使い方をします。
5つめは送り仮名をつけるです。
「見送る」とは?
この言葉にはいくつもの意味があるのですが、主なものは5つです。
1つめは、遠くへ移動する人や物をその後ろで眺めるです。
「庭先から友人を見送る」のような使い方をします。
2つめは、行く人や去る人とともにある場所まで一緒に行く、出発する人とその場所まで一緒に行くです。
「駅まで車で送る」といったことをいいます。
3つめは葬送するです。
4つめはやり過ごすです。
バスがやってきたけれど、満員だったのでそのバスには乗らず、次がやって来るのを待つことなどをいいます。
5つ目は、今それをするのは不利だと考えて、そのままにするです。
「計画を見送る」といった使い方をします。
「送る」と「見送る」の違い
「送る」と「見送る」の違いを、分かりやすく解説します。
行く人や去る人とともにある場所まで一緒に行くという意味をどちらの言葉も持っています。
前者は、情報や物などを相手のところに届くようにするという意味がありますが、後者にはこの意味はありません。
後者は去っていく人や乗り物などをその場所から見ている、という意味で使うことが多いです。
まとめ
これから別れる人とある場所までついて行くという意味が同じで、その他の意味の部分で違いがあります。