この記事では、「予断」と「油断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予断」とは?
予断は、よだんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、あらかじめや前もってといった意味の予の漢字に、きっぱりと決めるといった意味がある断の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ予断は、前もって判断を行う事を表すのです。
「予断」の言葉の使い方
予断は、予測するといった意味の言葉として使われています。
良く見掛ける表現としては、予断を許さないであり、今後どうなるか予測が付かないといった意味として、使用されているのです。
「油断」とは?
油断は、ゆだんと読むのが正解の言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、あぶらといった意味を持っている油の文字に、途切れるや物事をやめるといった意味を有する断の漢字を加える事で、誕生した言葉です。
以上の事から油断は、高をくくって気を許して、注意を怠るといった意味を示します。
「油断」の言葉の使い方
油断は、気を許して注意を怠ってしまう事に対して用いられる言葉です。
具体的にはシンプルに、油断するとか、油断大敵といった表現を見掛ける事が多い言葉となっています。
「予断」と「油断」の違い
予断と油断の文字表記を並べると、最初の漢字の時点で予と油の違いがある事に気付く事が可能です。
所が2文字目は同じ断の漢字であるため、似ている部分もある言葉同士と言えます。
とはいえ最初の漢字が違う事で、表す意味合いにも明確な違いを見出す事が出来るのです。
まず予断は、前もって判断を行う、という意味を表します。
一方の油断は、たかをくくって気を許して注意を怠ってしまうという意味を示すのです。
まとめ
2つの言葉には、予と油という漢字の違いがありますが、共に2文字目には、断の漢字が使用されています。
お陰で似た様な印象を受けますが、示す意味自体には明らかな相違点があるのです。
ちなみに予断は、予測といった意味の言葉として使われています。
対する油断は、調子に乗る等して注意を怠る、といった意味の言葉として用いられているのです。