この記事では、「山鉾」と「神輿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「山鉾」とは?
山鉾は、やまぼこと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、地表の高く盛り上がっている場所の総称という意味を持っている山の漢字に、両刃の剣に長い柄を付けた武器等の意味を有する鉾の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ山鉾は、山車の1種で、台の上に山の作り物を載せ、そこに薙刀や鉾等を立てたものを表すのです。
「山鉾」の言葉の使い方
山鉾は、祭りの際に引いて歩く屋台である山車の1つといった意味で使われる言葉となっています。
台の上に山の作り物を載せたり、鉾等を載せたり、人が乗って演奏したり踊ったりするものに対してこの山鉾という言葉が利用されるのです。
「神輿」とは?
神輿は、みこしと読むのが一般的な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、人知を越える程の尊い存在といった意味の神の漢字に、昔の乗り物等の意味がある輿の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から神輿は、神霊の乗り物とされる輿を示します。
「神輿」の言葉の使い方
神輿は、文字通り神の乗り物である輿という意味として用いられる言葉です。
要するに、神霊を乗せて運ぶ輿という意味であり、祭りの時に担ぐものに対してこの神輿という言葉が駆使されています。
「山鉾」と「神輿」の違い
山鉾と神輿の漢字表記を比べれば、使われている漢字も読み方も全然違っている事に気付けるものです。
所がどちらも祭りの際に登場するため、ごっちゃになってしまう恐れはないとは言えません。
とはいえ山鉾は、祭礼で引いて練り歩く山車の1つで、山の形をした作り物を載せたり、鉾等を立てたものを表すのです。
一方の神輿は、神霊の乗り物として祭りの際に担いで移動する輿を示します。
まとめ
2つの言葉に共通する漢字はありませんが、どちらも祭りの際に登場するものです。
ですが山鉾は山車の1種で、台の上に山に似せた作り物や薙刀等を飾る等して引いて練り歩くものを意味する言葉となっています。
対する神輿は、神霊の乗り物であり、担いで移動する輿に対して用いられる言葉です。