「所信表明」と「初心表明」にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「所信表明」と「初心表明」の違いを解説します。
「所信表明」とは?
「所信表明」とは、「自らが持つ方針や見解などを発表して明らかにすること」を意味する言葉です。
「所信表明」の使い方
「所信表明」の「所信」とは自分が信ずるところ、つまり自分が正しいとして信じている内容や事柄を指します。
自身の内側に抱いている正しいと信じる事柄や物事に対する考え方などを他の人にもわかるように発表して明確にすることを表す言葉が「所信表明」です。
一般的には物事の最初に行われることが多く何かを始めるにあたってこれからどうやっていくのか、どのような考えを抱いているのかをスピーチや文章で周囲に示す作業を「所信表明」と呼んでいます。
内閣総理大臣や大統領など一国のトップがこれからの国の運営に関して国民に考えを述べることを指すほか、社長が社員に今後の経営方針を語るなど上に立ち人を率いる立場の人が多くの人についてきてもらうために考えを述べる行為をさす表現です。
「初心表明」とは?
「初心表明」とは、「所信表明の誤記」です。
「初心表明」の使い方
物事をはじめる時の気持ちを「初心」ということに由来する誤った表記です。
本来は間違った表現ですが「物事をはじめた時の気持ちを明らかにする」という意味の言葉としても使われています。
「所信表明」と「初心表明」の違い
考えや方針を述べるという意味を持つ「所信表明」が正しく「初心表明」は間違いです。
はじめのころの気持ちを明らかにするという意味であえて「初心表明」が使われることもありますが辞書に記載のある正しい言葉は「所信表明」のみです。
まとめ
「所信表明」が正しく「初心表明」は間違いですが読みが同じで意味も通じることから別の言葉として独立した使い方をされるケースも見られます。
間違った表現を使ってしまわないように正しい表現が「所信表明」であることを知っておきましょう。