この記事では、「書き下ろし」と「描き下ろし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「書き下ろし」とは?
「書き下ろし」は「かきおろし」と読みます。
意味は、「小説などが、新聞や雑誌などに掲載されず、直接書籍となって出版されること」です。
連載小説やエッセイなどが編集されて書籍化される際に、書籍に加える為に新しく書かれた作品を表します。
「書き下ろし」の言葉の使い方
「書き下ろし」は動詞「書き下ろす」の連用形が名詞化した言葉で、「書き下ろし小説」「書き下ろし短編」などと使われます。
「書き」は「書く」の連用形で「文章を作る」という意味、「下ろし」は動詞「下ろす」の連用形で「位置を低くする」という意味から転じて「取り出す」「製版・印刷に回す」などの意味、「書き下ろし」で「新たに文章を作成して直接製版・印刷に回すこと」になります。
「描き下ろし」とは?
「描き下ろし」は「かきおろし」と読みます。
意味は「マンガやイラストなどが、新聞や雑誌などに掲載されず、直接書籍となって出版されること」です。
連載漫画やイラスト集などが書籍化される際に、書籍に加える為に新しく描かれた作品を表します。
「描き下ろし」の言葉の使い方
「描き下ろし」は動詞「描き下ろす」の連用形が名詞化した言葉で、「描き下ろしイラスト」「描き下ろし表紙」などと使われます。
「描き」は「描く」の連用形で「物の形を絵や図に表す」という意味、「下ろし」は「製版・印刷に回す」という意味、「描き下ろし」で「新たに絵やマンガを作成して直接製版・印刷に回すこと」になります。
「書き下ろし」と「描き下ろし」の違い
「書き下ろし」は「新たに文章を作成して直接製版・印刷に回すこと」です。
「描き下ろし」は「新たに絵やマンガを作成して直接製版・印刷に回すこと」です。
「書き下ろし」の例文
「書き下ろし」の例文は以下の通りです。
・『文庫版に書き下ろし小説が掲載される』
・『書き下ろし作品を含むベストエッセイ集が出版される』
・『再版の際に書き下ろし短編が追加される』
「描き下ろし」の例文
「描き下ろし」の例文は以下の通りです。
・『コミック本での描き下ろし作品が楽しみだ』
・『挿絵に人気マンガ家の描き下ろしイラストが使われる』
・『人気イラストレーターの描き下ろし作品集が発売される』
まとめ
今回は「書き下ろし」と「描き下ろし」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。