この記事では、「食糧危機」と「食料危機」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食糧危機」とは?
「食糧危機」とは米や麦などの穀物が足りずに問題が起きているあるいは起き得る状況です。
米や麦など主食になる穀物が不作で国民に行き渡らせられなくなったり、そうなってしまう可能性が現実的にありえる場合に使われます。
「食糧危機」という言葉が指すのは米や麦などの主食にあたる食べ物だけなので、「食糧危機」と言っても肉や魚や野菜など主食以外の食べ物は問題ないことが多いです。
「食料危機」とは?
「食料危機」とは食べるものが不足して問題が起きているか起き得る状況です。
「食糧危機」と違い主食となる穀物だけでなく肉や魚に野菜や果物など様々な食物が不足する状況を指します。
主食となる穀物が足りないというのは問題ではあるものの他の食べ物を食べればなんとかなりますが、「食料危機」の場合代わりになる食べ物すらも不足しているのでより深刻な状況と言えるでしょう。
そのため「食料危機」となれば食べ物の輸出停止や輸入強化など政府が早急な食料確保のために動かざるを得なくなります。
「食糧危機」と「食料危機」の違い
「食糧危機」と「食料危機」の違いを、分かりやすく解説します。
主食となる米や麦といった穀物が行き渡らなくなり得る状況が「食糧危機」で、食べ物全般が行き渡らなくなり得る状況が「食料危機」です。
「食糧危機」は穀物以外を食べることでも乗り切れますが、「食料危機」は他に食べる物も不足しているので輸入などで食料を増やすことでしか解決できません。
まとめ
致命的な主食不足が「食糧危機」なのに対し主食以外のものも含めた食べ物全般の不足が「食料危機」です。
「食糧危機」も多くの人々に影響があるので問題としては小さいものではありませんが、「食料危機」は早急に国が直接介入して食料を確保する必要があるほど深刻な問題と言えるでしょう。