「蒸気機関車」と「電気機関車」の違いとは?分かりやすく解釈

「蒸気機関車」と「電気機関車」の違いとは?違い

この記事では、「蒸気機関車」「電気機関車」の違いを分かりやすく説明していきます。

「蒸気機関車」とは?

「蒸気機関車」とは蒸気のエネルギーによって機械を動かし動力を得る機関車です。

火室という部分で石炭や重油を燃やして高熱ガスを発生させ、水の入ったシリンダーに囲まれた煙管を通すことで水を加熱し蒸気へと気化、蒸気を補機類に送ることで動作させ車体を動かします。

故障しにくく耐用年数が長いメリットはあるものの、メンテナンスも難しく燃費効率も悪い上に動き出すのに時間がかかる、様々な条件に性能が左右され安定しないなどデメリットも多く、保存目的以外で稼働しているものは世界中で見てもごく少数です。


「電気機関車」とは?

「電気機関車」とは電気エネルギーによってモーターを動かして動力を得る機関車です。

電車と同じように電線から電気を受け取って機関車のモーターを動かしています。

ただし電車は列になっている車両全部に動力装置が分散されていますが、「電気機関車」は動力装置を持つ車両が動力装置を持たない車両を牽引する形です。

燃料を必要としないことから車体が軽い状態を維持し、常にエネルギーの補給を受け続けていることから性能も安定しています。


「蒸気機関車」と「電気機関車」の違い

「蒸気機関車」「電気機関車」の違いを、分かりやすく解説します。

機関部で高熱を発生させてそれによって蒸気を沸かして動力に変換するのが「蒸気機関車」で、電線から供給される電力を動力に変換するのが「電気機関車」です。

「蒸気機関車」には重量問題や安定性の低さなど数多くのデメリットがあったため他の機関車に取って代わられ、それらの機関車の中でも特に近年でも使われている機関車が「電気機関車」になります。

まとめ

機関車で物を燃やしてその熱で水を沸かして蒸気にして運動エネルギーに変換するのが「蒸気機関車」で、電線から受け取った電気をモーターで運動エネルギーに変換するのが「電気機関車」です。

「蒸気機関車」は運用上数多くのデメリットがあったので現代で目にする機会はほぼありませんが、「電気機関車」は現在でも現役で活動しているものもあります。

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