「得心」と「納得」の違いとは?分かりやすく解釈

「得心」と「納得」の違いとは?違い

この記事では、「得心」「納得」の違いを分かりやすく説明していきます。

「得心」とは?

「得心」は、相手の考えとか相手の意見などについて心から同意をすることです。

つまり、相手側が絶対に正しいとまで判断し、同意をすることが「得心」になります。

なお、「得心」は、相手の心の内までをわかっているという意味になるので相手側が正しいという点においては相手の心の内までをわかっているという意味になります。


「納得」とは?

「納得」は、相手の考えとか、意見について同意をすることですが、同意をするうえで相手側に対して十分に理解したというだけで、相手の心の内は別に理解していません。

よって、妥協による「納得」というのもあり得、これ以上のことを期待できないということから、これで了承しようと思いとどまることも「納得」です。

言い方が悪いのですが、心の底から相手に同意していない分、妥協という形で同意をすることも「納得」の一部だということです。


「得心」と「納得」の違い

両者の違いは相手に対して同意をする点で心の底から同意するか、妥協を含むかです。

「得心」は心の底から同意していますので妥協はあり得ません。

一方、「納得」は、妥協を許すので妥協して「納得する」があり得ます。

「得心」の例文

・『得心する結果を得た』
・『部長の考えには得心する』

「納得」の例文

・『部長の考えには納得がいく』
・『納得のいく出来である』

まとめ

「得心」については、心の底から同意をしているので、相手に対する考えを理解したうえで完全に同意しています。

逆に、「納得」は、心の底から同意をしておらず、妥協というものが含まれていますので、しょうがなく、「納得」という形があります。

だから、「得心」「納得」を比較した場合、「納得」は、一応それでよいと同意しているだけで、本当は同意したくないと思っている可能性が高いです。

でも、同意しないことにはビジネスが始まらないという場合、同意せざるを得ないというのが「納得」です。

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