「公助」と「共助」はどちらも援助やサポートに関係する言葉ですが具体的に何を指しているのでしょうか。
今回は、「公助」と「共助」の違いを解説します。
「公助」とは?
「公助」とは、「自治体や公的機関など行政が助けること」を意味します。
「公助」の使い方
個人や企業などの私的な活動ではなく国や自治体が税金を原資に責任をもって行う援助やサポートを「公助」といいます。
公的な制度やルールによって提供されるものであり、認められた範囲内であれば権利を行使して堂々と利用できる行政サービスです。
育児支援や妹といった直接的なサービスから防犯や防災など緊急時に必要となるものまで、幅広く公的支援全般を指して使う言葉です。
「共助」とは?
「共助」とは、「地域の住民同士が助け合うこと」を意味します。
「共助」の使い方
共に助け合う、という言葉の通り人々がお互いに困った事や悩み事に対して力を貸し合って行われる助け合いが「共助」の表す意味合いです。
災害発生時に食べ物や物資を融通しあったり地域で子供を見守ったりなど、共同体の一員として出来る範囲で人の助けとなり時には助けられることを「共助」といいます。
一般的には地域活動など狭いコミュニティの範囲内で行われる助け合いを指しますが、全国規模で行われる募金活動や支援活動なども「共助」の一種です。
「公助」と「共助」の違い
公の機関が主体となって行われる支援活動が「公助」、人がお互いに助け合うのが「共助」という違いで区別されます。
「公助」は公的な行政サービスなので税金から費用が賄われますが「共助」は私的活動なので費用などは基本的に自己負担です。
「公助」の例文
・『公助の拡大を求めて議員に陳情する』
・『公助のおかげでずいぶん助かった』
「共助」の例文
・『共助の一環として避難訓練に参加する』
・『はい発生時に頼りになるのは共助だ』
まとめ
「公助」と「共助」は対立するものではありません。
どちらにもメリットとデメリットがあるので自分で自分を助ける「自助」を加えた3つのバランスを上手に取って支援体制を考えることが重要です。