「抗う」と「従う」の違いとは?分かりやすく解釈

「抗う」と「従う」の違いとは?違い

この記事では、「抗う」【あらがう】と「従う」【したがう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「抗う」とは?意味

相手のひどい指示に反発する気持ちを持ったとき、抵抗する態度や言動を見せることを「抗う」【あらがう】といいます。

理不尽なことばかりする者や、嫌味な人に対して従わず、自分は争う気持ちでぶつかっていくという意味合いがあり、プライドを捨てずに戦ってみせるといった強い信念を感じさせるわけです。

それだけ相手に怒りと苛立ちを持って抵抗する気持ちが強く表せる言葉になります。


「従う」とは?意味

人の言うことを快く受け入れて、状況に応じて言動や行動を合わせることを「従う」【したがう】といいます。

うまく相手の考えに適合させ、対応させては一緒に同じ目的に向かって突き進むという意味があるのです。

とくに、目上の人に教えを請う者は自分の意見は二の次にして、逆らわず言われた通りにして行動するという場面でよく使われています。


「抗う」と「従う」の違い

「抗う」「従う」の違いを、分かりやすく解説します。

普段はあまり使わない「抗う」ですが、政治や職場ではよく使われています。

とくに、ひどい労働させられる従業員が現場監督からきつい仕事をさせられて強く抵抗し、解放してもらいたいと強く願いを込めて訴えるとき「抗う」わけです。

自分をひどく支配し、奴隷のようにこき使う相手へ抵抗するという意味があります。

もう一方の「従う」は、相手に逆らうことなく順応に行動を共にするという意味で使われている言葉です。

憎い相手であっても抵抗することなく指示に従って服従するわけです。

「抗う」の例文

・『現場で重い鉄筋ばかり運ばされる私は、仕事を放棄して社長に抗う』
・『すぐに暴力で社員を黙らせようとする上司の横暴な態度に抗った』

「従う」の例文

・『社員を罵る上司に、あえて従うことで気に入られようと考えた』
・『嫌いな顧問に反抗せず従うことで、いいポジションを与えられた』

まとめ

正反対の気持ちと行動を表せる2つの言葉は、自分なりにどの状況でどう使えばいいかよく考えてうまく使いこなしてみるといいでしょう。

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